
Vostro 15 3000(3500) 価格.com限定 プレミアム Core i5 1135G7・8GBメモリ・256GB SSD・フルHD搭載モデル
こちらのSSD換装作業とそれに伴うBIOSの設定、OSのインストールまでの手順を紹介する。
今回の換装について
Vostro 15 3000にはSATAポートとM.2ポートが1つずつある。
今回の換装は出荷時に256GBのM.2 SSDが装着されているモデルを想定する。
この場合、SSDの増設を行うときは次のいずれかを選ぶことになる。
- 現在のM.2 SSDを取り外し、新しいM.2 SSDに交換する。(今回)
- 現在のM.2 SSDはそのままで、新しいSATA SSDを追加する。
2のメリットは、OSのインストールが必要ないことである。しかし、Cドライブの容量は変わらないことや、ドライブが2つに分かれてしまう煩雑さがある。
そこで今回は1の換装を行う。
SSDの選び方

今回使用したSSDはCrucial CT1000P1SSD8JP(1TB)
DELL Vostro 15 3000にM.2 SSDを換装する場合、NVMe接続のM.2 SSDを使用する必要がある。
SATA接続のM.2 SSDは使用できないので注意すること。例えば次のような製品は使用できない。Western Digital SSD 1TB WD Blue PC M.2-2280 SATA WDS100T2B0B-EC
データの移行
SSDを換装する場合、購入直後のPCであってもデータの移行を行うことが多い。購入直後のPCであってもドライバなど、必要な機能がインストールされているからだ。
しかし、今回はデータのバックアップを一切行わず、OSのインストールを行う。
なぜなら、Windows10ではOS再インストール後、ほぼすべてのドライバが自動でインストールされるからである。
実際に試したところ、今回もドライバが自動でインストールされ、手動でのインストールは一切必要なかった。また、もともとインストールされているDELL製ソフトは、なくても動作には支障はなかった。
OSのインストールUSBの作成には、公式が公開しているツールを用いる。詳細については以下のサイトを参考にしてほしい。

ライセンス認証
DELL Vostro 15 3000はDigital entitlementによって自動でライセンス認証される。
したがって再インストールの際にライセンスキーを入力する必要はない。
分解作業

PCを裏返し、画像の9か所のねじを緩める(ドライバーはプラス0番)

9か所のうち、緑に示した2か所のねじは完全には外れず、浮いた状態になる

この浮いた部分をきっかけに、カードを垂直に挟み、移動させながらカバーを外していく。力は必要はなく、カードを差し込むことでつめが自然と外れていく。

画像の右下に見えるのが今回交換するM.2 SSDである。ちなみに、SATAスロットが左下に見える。接続用のケーブルもしっかり用意されているので、増設は簡単そうだ。
M.2 SSD交換

2つのねじを外して、M.2 SSDをエクステンダごと外す

もともと内蔵されていたSSDは、KIOXIA(旧東芝メモリ)製のKBG40ZNS256Gだった。最近のDELL製品にはKIOXIAのSSDが搭載されることが多いそうだ。残念ながら日本製ではなく台湾製だった。


新しいM.2 SSDを斜めに奥まで差し込んでから、倒してねじで固定する。

裏蓋をかぶせて、各所のつめとねじを固定して交換作業は完了
BIOSの設定

SSD換装に限らず、PCの構成が変わったときは、不具合を回避するためにBIOSの初期化を強くお勧めする。
BIOSの入り方だが、PCを起動した直後からF2キーを連打する。(Fnキーを同時押しする必要はない)

下にあるLOAD DEFAULTSを押して、Factory Defaultsを選択し、OKを押すとBIOSの設定が初期化され、再起動する。
再起動後、もう一度F2キーを連打してBIOSに入り、次の項目を確認する。

Storage項目のSATA/NVMe OperationがAHCI/NVMeになっていること。
以上でBIOSの設定は完了なので、下のAPPLY CHANGES を押して、EXITで終了する。
OSのインストール
事前に作成したWindowsのインストールUSBを挿した状態で、F12キーを連打しながらPCを起動する。
USBデバイスを選択する。同じUSBデバイスが複数表示される場合は、「UEFI」が含まれるものを選ぶ。
画面に従ってインストールを進める。これらはどのPCでも同じ手順なので、詳しい別のサイトを参考にされたい。
インストール後

インストールが完了したら、そのまま最低15分は放置する。その間にドライバが自動でインストールされる。

15分以上経過したら、デバイスマネージャーを開き、不明なデバイスがないことを確認する。不明なデバイスがあれば、そのまま放置すれば自動でインストールされる。
SSDの換装は以上です。
質問があれば、コメントで返信します。
コメント
こんにちは。大変有益な情報でありがたく拝読させて頂いております。
質問はコメントからとの事とで失礼します。
SSDを交換しWindows10を再インストールの後、
放置してドライバインストールとの事ですが、
1GBのSSDにWindows10を入れて起動する際、
ラインセンスとかプロダクトキーについては
どのように対応されたのでしょうか?
添付頂いた公式URLもその件については
サラッとしか触れておらず、、、。
素人な質問であれば申し訳ありません。
何卒ご教示、宜しくお願い致します。
度々申し訳ありません、先程質問した者です。
記事の方法を真似て実施したところ、無事に換装出来ました!
心配したライセンスはデジタルライセンスで自動的に認識・承認される様ですね。
勉強不足な質問をして申し訳ありませんでした。
前回と今回のコメントはどうか破棄頂けますと幸いです。
最後に、作成頂いた記事のお陰でスムーズに作業が完了しました。本当にありがとうございました。